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地域社会学における過疎地域、もしくは準過疎地域の振興(振興というよりは、復興という表現のほうが適切である状況にシフトしたとは思うが)、おもにお金が回るようにするためのもっともな手段は、リピーターの創出と学んだ。わかりやすい観光地を作り、1回だけきてもらうよりも、何度も足を運んでもらいたくなるような環境を作ること、そしてその周知が理想なわけだが、周知の通り、珍しいもんを作ればOK的な動きはとても多い。外部からの要因で対応するアクションを起こすのではなく、内側からそういったアクションをする必要もあり、高齢化社会への進行に伴い、長く議論されている部分だ。なお「おもてなし」とはだいぶベクトルが異なる。

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そういったなか、2007年の『らき☆すた』で顕著になったいわゆるアニメの舞台を訪れるアクションにより、新しい地域振興の手法としてアニメが注目された。聖地巡礼という名称がよく使用されているが、そういった行動時点は前世紀から存在しているので、発展系として考えるとアニメツーリズムが正確だとは思う。

また、同作品においてのコラボレーションは、以降のフォーマットに強く影響している。たとえば、劇中に登場した店舗で何か注文するとお客にコラボ製品のバックがあるといったものだ。この場合、聞いている限りでは、ライツ料は思ったよりも高くはないそうで、理想的な三方よしが成立していた。

しかし、お約束というか「アニメを誘致すれば、うちも振興する」的な短絡的思考の展開がいくつもあり、特筆すべきとしては『輪廻のラクランジェ』になる。ごくごく自然な形がいいわけで、意図的に観光地的、もしくは公共事業的に構築された展開というのは、オタクでなくても受け入れがたい(わかりやすい形ではあるので、一定層に対しては効果的だとおもうが、それはCMにある家が明るくてTVがあって家族が笑顔みたいな押しつけを考えずに受けられる人たち向けだ)。逆に「マチアソビ」は、フルスロットルで町をアニメ化しているもので、振り切りっぷりがよく、オンオフがピーキーなオタクからの受けはいい。なお真似るというは自治体のよくやることで、参考ではなく真似る。前例がないものを認めないスタンスが強いのがその主な原因だが、分かりやすい例としては、ゆるキャラが該当する。

といった前置きを経て、大洗。那珂ちゃんの地であり、またガルパンの地でもある。大洗がユニークであるのは、 フルスロットルに近いのだが、自然体であることだろう。またナチュラルに歓迎されている雰囲気もリピーターを生み出す要因になっている。それもだいぶ大きな。自治体の議事録を拝見してみたいものだが、ともあれうまく動かしていると思う。けっきょくのところ、地方の場合、景色がよくて食べ物が美味しいは基本スキルに近い。都市部であればビルが多くて交通網が発達していてお店が多いことが基本スキルみたいなことと同じだ。そういった部分は武器になるのだが、当たり前すぎて気がついていないのはお互いさまになる。

大洗の動きは、勝手にオタクがきているのを、フツーに受け入れて、フツーにリピーターを生み出す手段として活用し、フツーに周知して、たまにはっちゃけている。結果として、フツーにタイトルに関係なく、オタクが遊びにくる形になった。かなり理想的だ。

「1回きたからOK」ではなくて「またこよう」と思わせる雰囲気がとくに秀逸といえる。パック式の観光の場合「こことそことあそこ回ります! はい! この地は網羅したも同然です!」みたいなやり方は、もうレガシーじゃないかと思っていて「こういう地がある。そこへ行ってもいいし、行かなくてもいい」のほうがいいんじゃあないだろうか。

前者は明瞭だが、対象地としてはそれに頼る形になってしまう。つまり、外的要因による地域振興で、1ショットで終わるためサイクルが短い。後者の場合は、印象的なシーンがあり、そこ見たいだけでも動機になり、そのときに異なるフックがあればリピーターになる可能性が高くなる。もちろん、どういうフックを用意するかは、自治体の動き次第なので内的要因による地域振興へと進むからだ。最近、主にTVで「観光立国」を見聞きするだが、大雑把な挙動は外的要因に頼っている形で、先行きが不安だ。そう言われる前の形のほうが自然で良かったと思うのだが。あと爆買いも同じ構造なので、少し俯瞰して考えてみるのもいいだろう。

冒頭から思いっきり脱線してしまったが、3度目の大洗はあるだろう。お泊まりしてウロウロしたいし、撮影したいセクシーなオブジェがいくつもあった。ブロンズの鉄板ナポリタンは美味しかったし、おばちゃんがええ人であった。なにより、初回時はSuperGT取材の帰り道に那珂ちゃんちーっす!をしただけだし。

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というわけで、α7RII+LA-EA3について。
位相差AFは便利は便利だが、フォーカスが高い確率で変なところへ行く。コントラストAF的に取得しやすいところを選んで、位相差AFを当てているような挙動とでもいおうか。散歩的に持ち出すにはいいが、仕事用となると逆にウザそうで、大洗にいる間に何度かMFで撮影することがあった。この場合、α7RIIのボタン配置がひどくピント拡大に適さないので、WFで50mmプラナーをテストしようと思っていたが、ちょっと装備を変更しようと決めた。描写についてはまんまなので、使いたいレンズが使えるのはいいことだ。おそらく後継機も登場するだろうから、アダプターとして扱いやすい性能になるといいのだが。(あと2016年はソニーにαが移管して10周年なので、α99以降となるハイエンドなαマウント機の期待もできる)

というわけで、以下、あんまり考えずに撮っていた写真を並べていく。後半になると平常運転だったが、やっぱり装備しては重すぎて途中からダルかった。

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